ワークライフバランス至上主義

ワークライフバランスの裁きを。

就活には二重思考が必要なんじゃないかという話【イングソック式就活】

3月に向けて就活の準備をしている人が多いですね。自己分析、業界研究、企業研究、面接対策エトセトラ。

一部の優秀な人にはもう内定が出ているとか、そんな話も聞きます。

 

 

正直に言うと、就職活動ってめんどくさいです。みんな同じような格好、髪型をして同じようなことを面接で話す。企業は個性を求めているはずなのに、就活生は自己を滅却していくスタイルになる。矛盾してません?

 

 

そもそも働きたくない人の方が多いと思うんですよ。僕も働きたくない人の中の1人です。僕はできることならニートしていたい。
でも、働かなきゃ生きていけないから働きます。フリーランスで生きていくスキルも才能もないので、どこかの企業に就職することになるでしょう。


就職するにあたって、企業は志望動機と熱意を要求してくるみたいです。
ぶっちゃけそんなものはないです。企業なんて労働条件が似たようなところであればどこでもいいですし、御社への熱意なんてないです。


仕事への熱意があったら就職しないで自分で稼ぐ方法見つけてるわ!

企業に就職したところで年収2000万くらいが上限ですからね。金を稼ぎたい奴は就職なんてしなさそうですよね。

つまり就職という選択をするということは、そこまで仕事への熱意があるというわけではないと思うんですよ。

実際はやる気なんてないのに、志望動機も熱意も満載なオーラを出す。矛盾してません?

 

学生時代に力をいれたこと、通称ガクチカを企業は面接で要求してくるみたいです。ぶっちゃけ学生時代に力をいれたことなんてないですね。
ほとんどの人がバイト、サークル、学業のどれかから適当なエピソードを作りだすのでしょう。

 

人生で直面した困難を乗り越え、そこから得た経験なんてものを聞いてくる企業もあるみたいです。
頭おかしいんちゃうか?
たかだか22歳前後の学生がそんな経験あるわけないやろ?困難にぶち当たるような行動力のある奴はお前の企業なんて行かんわ。
そもそも普通に学生やってて困難にぶち当たるって無能じゃね?
困難はできる限り回避するのが正しい生き方やろ?
だけど、企業は求めてくる。だから学生は困難に直面したことにして、適当なエピソードを生み出す。これってどうなんですかね?

 

就活サイトを見ると、エピソードは盛ってもOK!

8を10にしても大丈夫!でも0を1にするのはやめようね!

みたいなことがたくさん書いてあって笑ってしまいます。

0を1にしてはいけない理由は単にボロがでやすいかららしいです。自分を騙しきれないからなんですね。決して完全な嘘をついてはいけないという道徳的理由ではありません。

 

以上のことを考えると、就活って矛盾ばかりですよね。

この矛盾に疑問を持つ奴は社会不適合者なんでしょう。二重思考を使えてないということなので。

自分の過去をできる限り美化して伝える。過去は改変可能。自分の過去は基本的に誰にも証明できないから。

 

これって「1984年」ですよね。

 

つまり就活にはイングソックの思想が不可避なんです。
就活に必要なのは矛盾に疑問を挟まないこと、過去を美化すること。
二重思考を完璧に取得できる人が日本企業の就職活動に必要なんです。